TEL電子キット　谷岡電子(有）
　 Tanioka Electronics Company Co.,Ltd.

デジタルポテンショメーターを使う機器の開発実験に最適です。
デジタルポテンショメーター　モデル　DPM-0302L

Bカーブ抵抗値128(50KΩ）を出力しています。

基板(完成品)サイズ　縦60mm,　横65mm
電池、電池ケースはキットに入っていません。

デジタルポテンショメーター　モデル　DPM-0302L
定価 １キット完成品　\3,600（外税）
中級者、上級者向きキット

概要
　本キットは、マイクロチップ社、８ビットマイクロコントローラ、 ミッドレンジ、エンハンスシリーズPIC16LF1827及び周辺ICデジタル ポテンショメータ、 MCP42100(100kΩX2　ステレオ、２連）を使用した 小型LCD表示付デジタルポテンショメータ(digital potentiometer) (デジタル抵抗分圧器）、品番DPM-0302L、ユニットキット完成品です。
　デジタルポテンショメータはデジタル入力に対応した抵抗を設定し 出力します。抵抗値は１００KΩで、256分割（分解能）され入力に 対応した抵抗値が出力されます。
　本機のマイコン入力は、ロータリーエンコーダ又はアップ/ダウンスイッチ で行います。入力したデータはSPI方式でデジタルポテンショメーターＩＣ に送られ、それに対応した抵抗値がデジタルポテンショメーターＩＣから 出力されます。また入力データは、I2C接続小型8文字X2行液晶に表示されます。
　デジタルポテンショメータはAタイプとBタイプがあり、 Aタイプは対数（ログテーパ）可変、Bタイプはリニア（直線）可変で、 それぞれスライドスイッチで切替可能です。
　また入力したデジタルデータは、プログラムにより逐次不揮発性 メモリ(EEPROM)に書き込まれるため、電源を切ってもその値は 保持されます。
　 デジタルポテンショメータは、従来の機械型ボリューム(抵抗分圧器）、 半固定抵抗器等の代替え部品としても使えますが、特性がかなり 異なっていますので注意が必要です。
　各社デジタルポテンショメータICを使った回路設計の際、本デジタル ポテンショメータを評価ボードとして実験用又はプログラム開発用に ご利用されることをお勧めします。

　本デジタルポテンショメータの応用回路例として、４種のユニット キット（完成品）を用意しました。(別売）

1. プログラマブルステレオボリュームコントロール ヘの応用　品番SVC-0303AP
2. プログラマブル利得シングルエンドオペアンプ ヘの応用　品番POP-0304AP
3. プログラマブル利得差動オペアンプ ヘの応用　品番PDA-0305AP
4. プログラマブルローパスフィルター ヘの応用　品番LPF-0306AP

本キット以外に準備して頂くもの

1. 3Ｖ直流電源　又は、単三乾電池Ｘ２個と電池ケース
2. ３ピンのピンソケット（メス）１個
3. ６ピンのピンソケット（メス）２個

特長および機能
1. 入力方式：ロータリーエンコーダ(24クリック）又は 　アップ/ダウンプッシュボタンスイッチ
2. 出力：　MCP42100デジタルポテンショメータ, 100kΩX2　ステレオ、２連（Dual)
3. インターフェイス：　SPI
4. カウントの方法：(Aタイプ） 1dB毎 (Bタイプ）１倍、４倍、８倍、１６倍 (デップスイッチで設定）
5. 入力値の表示：　I2C接続小型8文字X2行液晶
6. 入力タイプ：　A対数カーブ（ログテーパ）/B線形（リニア）
7. Aタイプ/Bタイプ切替：　スライドスイッチ
8. 停電時のワイパー設定値の自動復帰（不揮発性メモリ使用)
9. 推奨電源電圧　３V
10. プリント基板(完成品)と説明書、C言語プログラム付

主な電気的特性
1. 公称抵抗値(R)　 100KΩ±30%
2. Aタイプ可変範囲　　-48dB(-∞)〜0dB
3. Bタイプ可変範囲　　620Ω〜100ｋΩ
4. ワイパー抵抗値(Rw)　175Ω(typ.)　250Ω (最大)@Vdd=2.7V,　Iw=1mA,　Code 00h
5. ワイパー電流値(Iw)　±1mA(最大）
6. 公称抵抗値一致度（2連）　 1%以内
7. クロストーク（2連）　　　-95dB
8. 積分直線性誤差（INL)　　±１LSB
9. 微分直線性誤差（DNL)　　±１LSB
10. 分解能 　　　　　８ビット(256)
11. 最小抵抗値(１LSB)　　３９１Ω
12. 温度係数　　　　800ppm/℃
13. 動作電流　　　　約5mA(電源電圧3.0V時)
14. 動作電源電圧　　2.8V〜3.3Ｖ(3V推奨）

デジタルポテンショメーター DPM-0302L 　説明書及び回路図はこちら

デジタルポテンショメーター応用回路（１）
プログラマブルステレオボリュームコントロール SVC-0303AP

概要
　本キットは、デジタルポテンショメータDPM-0302Lと組み合わせて使います。 回路は機械型ボリュームのような使い方になっています。ただし機械型ボリュームの ワイパー抵抗はほぼ０Ωですが、デジタルポテンショメータは175Ω(tpy)です ので注意が必要です。
　オーディオ信号入力を想定していますが、OPアンプなどの能動素子は 使っていません。また、最大入力電圧は400mVp-p＠Vss=0V,Vdd=3Vと大変小さいので 注意が必要です。
　デジタルポテンショメータと共に、本キットを実験用又はプログラム開発用に ご利用されることをお勧めします。

電気的特性（一部）
１．交流特性（オーディオ信号）
�@最大入力電圧　400mVp-p(142mVrms)＠Vss=0V,Vdd=3V
�A周波数特性　20Hz〜20Khz
�B可変電圧範囲　0〜360mVp-p@入力電圧400mVp-p,1KHz
�Cコード入力範囲　-∞(-48dB)〜0dB　A タイプ使用
�Dチャンネル特性差　1%以内
�E出力インピーダンス　175Ω(tpy)

SVC-0303AP基板（完成品）

DPM-0302L基板（完成品）とSVC-0303AP基板（完成品）

プログラマブルステレオボリューム コントロール　SVC-0303AP　説明書及び回路図はこちら

デジタルポテンショメーター応用回路（２）
プログラマブル利得シングルエンドオペアンプ　POP-0304AP

概要
　本キットは、デジタルポテンショメータ（ＤＰ）品番DPM-0302L（別売）の 応用（アプリケーション）回路の一つで、プログラマブル利得シングルエンド （単電源）オペアンプ品番POP-0304APユニットキット完成品です。
　オペアンプは非常に高い入力インピーダンス特性があり、DPとオペアンプを 組み合わせることでDPのRw(ワイパー抵抗）が無視できるようになり、 精度の高いプログラマブル利得アンプを作ることができます。
　また、本キットはマイクロチップ社単電源オペアンプMCP601を２個使い、 反転アンプと非反転アンプを同一基板上に、それぞれ独立した回路として 設けてあります。DPは２連(DUAL)なので、１度の入力設定で両者の利得を 同時に設定できます。
　オーディオ信号（交流）の入力を想定して回路を組んでありますが、 直流入力への変更もジャンパーなどで簡単にできます。
　デジタルポテンショメータと共に、本キットを実験用又はプログラム開発用に ご利用されることをお勧めします。

電気的特性（一部）
１．交流特性（オーディオ信号）
�@最大入力電圧　400mVp-p(142mVrms)＠Vss=0V,　Vdd=3V
�A周波数特性　20Hz〜20Khz
�B可変電圧範囲　0〜360mVp-p@入力電圧400mVp-p, 1KHz
�Cコード入力範囲　-∞(-48dB)〜0dB　A タイプ使用
�Dチャンネル特性差　1%以内
�E出力インピーダンス　175Ω(tpy)

POP-0304AP基板（完成品）

DPM-0302L基板（完成品）とPOP-0304AP基板（完成品）

プログラマブル利得シングルエンド オペアンプ　POP-0304AP　説明書及び回路図はこちら

デジタルポテンショメーター応用回路（3）
プログラマブル利得差動オペアンプ　PDA-0305AP

概要
　本キットは、デジタルポテンショメータ（ＤＰ）品番DPM-0302L（別売）の 応用（アプリケーション）回路の一つで、マイクロチップ社単電源オペ アンプMCP601の反転、非反転入力にそれぞれ2連のDPを使用した、 プログラマブル利得差動オペアンプ　品番PDA-0305APユニットキット 完成品です。
　DPを使った差動OPアンプは、DPのRw(ワイパー抵抗）が無視できることに加へ、 特性の揃った２連のDPを使うことによって精度が高く、温度特性の良い プログラマブルな利得差動アンプを実現できます。
　差動OPアンプの反転、非反転入力に信号を入れると、ノイズなどの同相入力 成分はキャンセルされ、両入力の差信号成分だけが増幅され出力されます。 この特性から、差動OPアンプは、主にノイズなどの同相成分を除去するため、 雑音が問題になるセンサー、マイクなどの微小信号増幅用アンプに 使われます。また、オーディオアンプなどのプリアンプに利用すれば、利得を プログラマブルにすることができるようになり、アンプの温度特性等の改善にも つながります。
　 本キットはオーディオ信号（交流）の入力を想定して回路を組んでありますが、 直流入力への変更もジャンパーなどで簡単にできます（注2）。 　デジタルポテンショメータと共に、本キットを実験用又はプログラム開発用に ご利用されることをお勧めします。

電気的特性（一部）
１．交流特性（オーディオ信号）
�@最大入力電圧　3Vp-p(1.07Vrms)＠Vss=0V,Vdd=3V
�A周波数特性　10Hz〜100Khz
�B推奨利得範囲　0.1〜10倍(絶対利得V/V）
�C推奨利得範囲　-20dB〜20dB(1倍80hを基準にしたとき）
�D推奨コード入力範囲　26〜233　@0.1〜10V/V 　B タイプ使用
�E直流バイアス電圧　Vdd/2
�F同相除去率（CMRR)　-52dB@入力：1KHz,正弦波、100mVrms,Av = 1(80h)
�G同相除去率（CMRR)　-56dB@入力：100Hz,正弦波、100mVrms,Av = 1(80h))

PDA-0305AP基板（完成品）

DPM-0302L基板（完成品）とPDA-0305AP基板（完成品）

プログラマブル利得差動オペアンプ PDA-0305AP　説明書及び回路図はこちら

デジタルポテンショメーター応用回路（4）
プログラマブルローパスフィルター　LPF-0306AP

概要
　本キットは、デジタルポテンショメータ（ＤＰ）品番DPM-0302L（別売）の 応用（アプリケーション）回路の一つで、デジタルポテンショメータを使用した プログラマブルローパスフィルタ品番LPF-0306APユニットキット完成品です。
　弊社キット、アクティブローパスフィルタ　品番LPF-0256 と基本回路は同じですが、正帰還抵抗を２連(DUAL)のデジタルポテンショメータに置き換えて、 フィルタのカットオフ周波数をプログラマブルにしたのが本キットの特色です。
　プログラマブルローパスフィルタの応用は一般的なオーディオ信号回路などにも 多く使われていますが、ADコンバータの高調波であるエリアシング(Aliasing) 誤差を少なくするためにも多用されています。
　オペアンプはマイクロチップ社単電源OPアンプMCP601を２個使っています。 オーディオ信号（交流）の入力を想定して回路を組んでありますが、 直流入力への変更もジャンパーなどで簡単にできます。
　デジタルポテンショメータと共に、本キットを実験用又はプログラム開発用に ご利用されることをお勧めします。

電気的特性（一部）
１．交流特性（オーディオ信号）
�@最大入力電圧　2Vp-p(0.714Vrms)　＠Vss=0V,　Vdd=3V
�A周波数特性　10Hz〜100Khz @コード　0　(00h)
�B利得　1倍
�C推奨カットオフ周波数(fc)可変範囲 119Hz〜21Khz
�D推奨コード入力範囲　1〜256@B タイプ使用
�E直流バイアス電圧　1V　@Vdd=3V

LPF-0306AP基板（完成品）

DPM-0302L基板（完成品）とLPF-0306AP基板（完成品）

プログラマブルローパスフィルター LPF-0306AP　説明書及び回路図はこちら